2008年09月30日

調査として重大な問題が…

ネット通販の普及について尋ねた「ペット総研」の調査結果が出ました。

ペット総研:ペット用品のインターネット通販

あんまり意識せずに読んだら「へ〜、なるほど」と思うでしょうが、これはまた調査として重大な問題があります。わかりますか?

今、インターネットを利用してこのブログを読んでいる“あなた”は、ネットを使うことに抵抗がありますか?

多くの方は「何をバカな、(ブログを読めるのだから)抵抗感なんて全然ないよ」と、そう思うでしょうね。この調査は同じことをしているのです。
ネットでアンケートに答えるような人であれば、ネット通販に抵抗のない人が多いのは当然だということです。ネット通販に危険性を感じるような人はネットアンケートにも危険性を感じることも多いでしょう。つまり、このアンケートは初めからアンフェアなんです。

ここまでの説明で、以下の考察が正しくないということがわかるでしょう。
半数以上のペットオーナーがインターネットの通販サイトでなにかしら買い物をした経験があることがわかりました

これは「このアンケートの回答者の半数以上にはネット通販の経験があった」というのが正しく、これをもって日本人全員にネット通販が定着しているとまで言うのはちょっと言い過ぎですよね。考えてもみてください、都市部ならいざ知らず、地方ではネットを利用しない飼主はいっぱい存在することが推測されるじゃあないですか。

それでも、もしネット通販を利用する人が増えてきているということを確認したり、その理由を調査するのが目的であったならば、そう大きな問題ではありませんでした。「実際、ネット通販を利用している人が結構いたね」だから「全体としてもネット通販の利用者は増えているだろうね」という結論が得られ、それはそれで妥当な話です。ただし、これではどれだけ多いかは正確に把握できないということを肝に銘じる必要があるということです。

およそどんな調査にも欠陥は存在します。絶対に不備のない調査なんてまずありません。問題はそれが許容範囲かどうかです。欠陥の存在を認識した上で適切な判断をくだせること、それが重要なんです。
ニックネーム kimu at 17:36| Comment(0) | TrackBack(0) | 獣医 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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